もともと、この本を読む きっかけは 夏井 睦 先生の"炭水化物が人類を滅ぼす" の中で紹介されていたのが始まりでした。 その手前には 「傷や褥瘡はむやみに消毒しない」「消毒が良い傷や褥瘡は限られている」との言葉に、ショックを受けたのが原因です。 また私達「介護職」は「薬」の適否に判断できません。 傷や褥瘡に対する知識をまずは"夏井理論"でかじろうと手にした著書が、まさか"脱肥満書"でもあり はたまた=細菌・微生物学 への考察を求める内容であるとは 梅雨ほどにも思いませんでした。 しかもこの本、ニック・レーンは、ベテランのジャーナリストであり編集者。 ありがたいことに、その道ン十年の経験と 豊富な知識から来る考察を 余す所なく、語ってくれてはいますが 何分素人ではとても追いつけません。 数多の知識、事例を随所に織り込んだ 理論展開は、圧倒的でもあり 一苦労二苦労でもあります。 =科学者、研究者の頭脳のすごさに嘆息します。 そしてそれを関連書に活字にする職業の方にも、もはや脱帽です。 その分、読む方も 読み方に比例して 知識も増えます。 しかし、忙しい人にはオススメしません。 面白くて難しい良書です。 私は年に何度も再読・挑戦しています。